Friday 28 September 2012

Madame B の家

ノルマンディーからお宅拝見の続きで、今回はMadame Bさんのお家。
(Bさんは、「ペーターおじさん界隈お友達の輪」というわけではないので、本名は伏せておくことに。)

Bさんのお家は、Écouché町の真ん中にいくつかスクエア(広場)がある中で、その一つに面して立っているタウンハウス。
ちょうど町の写真なんか撮りながら、私たちがうろうろその広場に差し掛かったとき、彼女は、偶然買い物の荷物を車から下ろして、家に運び込んでいたところ。
開けっ放しになった玄関から、見るともなく覗き込んだ玄関のインテリアが、とてもステキ、ステキすぎる・・・。
「どヒャ~!!」っという感じで、あまりの美しさに言葉を失って、立ち尽くしていたら、Bさんがフレンドリーに話しかけてくれた。(ええ、もちろん会話は仏語のちょっとできる、言語脳のDanaさんにおまかせ^^。)
そして、親切にも「中も見に、入っていらっしゃい。」と招き入れてくれた。
話から、近所のアンティーク・ショップ「Eclectique」も、もちろんご存知、そして、お店に入れているジュエリーを作っているのは私、ということもお互いにわかって、一気に親密感が増して「写真どんどん撮ってー。」と大盛り上がり。
偶然の出会いって、あるんだなぁ・・・と実感。


Madam B's house
その・・・「言葉を失って立ち尽くした」玄関インテリア。
いきなり、ノルマンディーの田舎町でこれを見たら、足釘付けになるでしょう・・・。

Madam B's house
その玄関の奥のコーナー。
大きな鏡の上にまたフレームを重ねる、このセンスは独創的。
暗いコーナーなので、スタンドライトの光を鏡に反射させて、
明るさを倍増させるコーディネーション。

Madam B's house
玄関を入ってすぐ左の部屋。光に映えるシャンデラブラ(燭台)。

Madam B's house
その部屋の棚のディスプレイ。

Madam B's house
その奥にまた小さな書斎状の部屋があって、ここのインテリアがまたお見事。
18世紀Toile de Jouy(トワル・ド・ジュイ)風の大柄な壁紙をあえて、小部屋に使って、
壁のアルコーヴに、エキゾティックなジャワの彫刻を組み合わせる。
この「はずしてまとめる」センス、只者ではない・・・。

Madam B's house
玄関ホールの奥に立つ、アンティークの子供服マネキンが、
奥のリヴィングスペースに、ご案内。

Madam B's house
明り採りのために、上のブルーの小部屋から、窓が開けられている。

Madam B's house
コーナーコーナーに見せ場あり・・・。

Madam B's house
庭に面したリヴィング・ルームがつながっている。

Madam B's house
ここは2面に窓のある、明るい部屋。

Madam B's house
偶然通りかかってお邪魔しただけなのだが、
まるで撮影を予定して、コーディネートしてあったように完璧・・・。

Madam B's house
こちらは玄関ホール奥右手の、ダイニングルーム。

Madam B's house
この・・・近頃のアンティークの最大のブーム、
表面を荒らしたテクスチャーのフレンチキャビネット。

Madam B's house
表通りに面するキッチン側を見たところ。
古くて痛んだ建物を購入して改装する「リノベーション」が
最近やっと形になってきたところ、なのだそうで、
キッチンはまだまだ「未完成」なのだそう。
「来年には完成しているから、また見にきてね!!」とB夫人。

Madam B's house
玄関ホールの奥のドアをぬけて、階段スペースのまた奥に、庭へのドアがある。

Madam B's house
庭のデザインも、もちろん彼女。

Madam B's house
ドアを出て左手の木陰は、夏の間はリヴィングスペースでもある。

Madam B's house
庭に至るまで、コーディネーションが行き届いている。
デザイナーかアンティーク・ディーラーさん?かと思ったのだが、
実は「病院関係の仕事をしている」のだそうで、「業界さん」ではなさそう。
それでいて、このセンス・・・いやはや、ヨーロッパは奥が深い(笑)。

Madam B's house
最後にもう一度、私たちの「引っかかった」玄関ディスプレイを正面から。

コンタクト先を交換したので、
ぜひまた来年も本格的な「お宅拝見」を企画したいと思っているのだった。

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Tuesday 25 September 2012

Aline(アィリーン)さんの家

ノルマンディーから、ペーターおじさん界隈の、お友達お宅拝見ツアーの続きで、今回はファッションデザイナーのAline(アィリーン)さんの家。
彼女はParisのアパレル業界出身。現在はこのノルマンディーの自宅兼アトリエで、レザー、毛皮、ウールを素材にしたオリジナル・デザインの服やインテリア・ファブリックをデザイン・製作して、ショップに卸している。私と同様の「家内製デザイナー」さん。
前々回の標本箱の(このページ)、アンティーク/ブロカンテ・ショップ「Eclectique」のフランソワーズとも友達で、冬の間は彼女の服もショップに並んでいた。
お店のあるÉcouchéの町の北のはずれに、彼女のお家がある。


Aline's house - exterior
農家の建物を改装したもの・・・のようなのだが、詳しくは尋ねていない。
なにしろ、私はまったく仏語不可、彼女はかろうじて英語が通じる状態。
他の仏人のお友達やら、ティエリーおじさんやらで、話がはずんでいるので(仏語で!!)、
私は写真撮影に引きこもっているのだった。
手前の玄関がリヴィング・スペースに続いていて、奥のガラス戸のエリアがアトリエ。

Aline's cat
庭にいた猫にはちゃんとご挨拶。

Aline's house
玄関を入った部屋は、大きな薪ストーヴのあるリヴィング・ダイニング。

Aline's house
ソファに彩を添えている、クッションやスローも彼女の作品・・・だと思うのだが。

Aline's house
大きなストーヴ。

Aline's house
何気なく置かれているモノ達が、絵になる。

Aline's house
窓辺。

Aline's house
キャビネットの中のグラス類や食器は、もっぱらフランソワーズのお店から。

Aline's house
その奥はキッチン・スペース。

Aline's house - kitchen
ナチュラルなテイストでまとめられている。

Aline's house - kitchen
窓辺のテーブル。

Aline's atelier
玄関から、キッチンと反対の左側のドアの奥がアトリエで、素材が山積み。

Aline's atelier
アトリエ全体ヴュー。

Aline's atelier
製作進行中の作品。

Aline's atelier
明るくて仕事しやすそう。

Aline's atelier
あ、ここにも作品が・・・。
階段の上がベッドルームという構造になっている。

Aline's house
トイレを借りたら、バスルームのドアの窓にかかった、
ヴィンテージのレースカーテンが風になびいて、フォトジェニック。

Aline's garden
物識りティエリーおじさん(後ろの赤いシャツ)の、庭ガイドツアー(笑)。


Aline's garden
庭の野菜畑の裏には、

Aline's garden
丘が広がっている。


River Orne
家からほんの数百メートル先には、オルネ川が流れている。

Thierry's cottage
ティエリーおじさんのコテージにて、
イチゴに手を伸ばしているのがアィリーンさん。


自然の中で、好きなものに囲まれて、好きなものを作って暮らす
アイリーンさんの理想的な暮らしぶりでした^^。



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Sunday 23 September 2012

Kotomi ジュエリー-2012秋冬コレクション・ブラーブ・ブックレット

「次回は、アィリーンさんのお宅拝見」なんて書いてたけれど、その前に号外のミニ標本箱。

某取引先の強い要望で、今年もまたKotomiジュエリー秋冬コレクションのブックレットを作る羽目に・・・。
やっと、ペーターおじさんのカタログを仕上げて(プライスリストまでエクセルで作って!!)、フランソワーズおばちゃまのお店のウェブサイト作って、まったPC作業かよぅ・・・なんてぼやいてたのだけれど、「ぼやくより、生むが安し」。作業、作業で、2日で完成。
(ちなみに、ジュエリーの方の仕事机では、イヤリングとブローチが進行中、で、部屋中ケオス・・・。)

せっかくなので、標本箱でもお披露目することにした。


Blurb book shopで販売中です^^。(このページ


次回こそ・・・・、アィリーンさんちへ行きます。

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Friday 21 September 2012

ノルマンディーの町や村 -Écouché(エクシェ)

前回のアンティーク/ブロカンテ・ショップ「Eclectique」のある町、Écouché(エクシェ)は、パリからの鉄道の走っている街Argentan(アージェンタン)の西側に位置する小さな町。
この町にも鉄道駅があって、以前は鉄道もとまっていたそうだが、今では停車駅から外れてしまっている。
そんなわけで、何といって観光名所ででもないのだけれど、散策してみると、これが、落ち着いたいい雰囲気の町だったので、今回イメージをフィーチャーしてみることにした。

Écouché - street
フレンチ窓とシャッターに、高い屋根がいかにも北フランスらしい家。

Écouché - street
比較的最近、きれいに手入れされた様子の家。庭でバラとブーゲンビリア満開。

L'église Notre-Dame.
通りの奥に見えるのは、Notre-Dame(ノートルダム)教会。

L'église Notre-Dame.
正面に回ってみると、こんな風に前面が廃墟になっている。
12-13世紀の修道院跡に、15-16世紀に建造された教会だそう。

L'église Notre-Dame.
まずは教会の中を覗いてみることにした。

L'église Notre-Dame.
祭壇とステンドグラス。

L'église Notre-Dame.
この部分の「ヴォールト(穹窿=きゅうりゅう)は1637年に??からの債権資金で建造された・・・。」
みたいなことが、書かれている天井。

L'église Notre-Dame.
翼廊にかかる彫像・・・、はなんとなく17世紀っぽいのだけれど、検索では出てこなかった。
やはりこんな感じの素朴な、17世紀風の聖母子像もここにはあるようで、
入り口に写真が掲げられていたにもかかわらず、どうやら公開されてはいない。
 パネルの後ろに隠されてしまっていた。

L'église Notre-Dame.
これは翼廊反対側にあった祭壇の装飾。
ジーザス先生と12使徒、これも17世紀頃のものだろうか、表現が素朴。

L'église Notre-Dame.
その上にかかっていた、ペテロの像なのだけれど、これでは「元祖箱アート」。
ペーターおじさんの手にかかったら、即作品にされてしまいそう。

L'église Notre-Dame.
携帯用聖母子像、のようなもの、がいくつか展示されている。
これは細い紙テープを巻いて作る、Quilling(クイリング)というクラフト技法で装飾されている。

Écouché - street
教会を出て、また町を散策。

Altar to reason
広場の駐車場脇にあった、この像収まっている石造物を何気に写真に撮った。
後で調べてみたら、これは革命後ロベスピェールのでっち上げた「革命カルト
の祠で、現在まで残っている珍しい例だったと判明。
全体像はこんなもの
(あ、この像はこの建造物の由来を説明するために、付け加えられたもので、
このフェンスと石造の祠が、オリジナル・・・ってことだけど。)

Écouché - street
その駐車場から路地を入っていくと、家々の裏通り状になっている。

Tower Écouché
裏にタワー状に階段を張り出させるのが15世紀頃に、富裕市民層で流行したのだとか。
現在も町に15のタワーが残っているそう。

Tower Écouché
反対側から見たところ。

Écouché - street
野草の咲く街角。

Écouché - street
ハーフ・ティンバーの典型的なノルマンディー様式の家を横目に見ながら、
町のはずれに向かっている。

Water
町のはずれをOrne(オルネ)川が流れていて、これはその側流。

River Orne
これが本流の方のオルネ川。

River Orne
上流に見える畑。

River Orne
水の流れる町は、どことなく和やかないい気が流れているな。

この町はアーティストや文化人系の人々が、多く移り住んできている印象がある。
以前紹介したペーターおじさんの友人、ティエリー氏のコテージもこのエクシェの南のはずれ。
そしてまた、この町の北のはずれに住んでいる、ファッション・デザイナーのアィリーンさんのお宅拝見の機会があった。(実は、彼女も皆「お友達の輪」なのだが・・・。)
なので、次回はその彼女のお宅をフィーチャー予定です。














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