Tuesday 29 October 2013

The Decorative Fair (デコラティヴ・フェア)2013秋フェア

やっと「放逐された親知らず歯の呪い」(笑)から、だんだん体調が復帰してきているところ。 歳とともに、抵抗力落ちてきている・・・腹立たしいことに。何とかこのまま、炎症とは縁を切りたいもの・・・まったく。

ところで、前回の標本箱のEtsy(エッツィー)ショップの新アイテム、おかげさまで早々に2アイテムが売り切れ。 また、続々と新作が登場する・・・予定です、お楽しみに^^。

今回は、延々続いた夏のホリデー話で書きそびれていた、10月始めのThe Decorative Fairからのイメージを。


Martin D Johnson Antiques Limited
Martin D Johnson Antiques Limited
左の2つの額の中と、棚の中のガラスドームに納められているのは、
俗にGrand Tour Plaster Cameo(グランド・ツアー・プラスター・カメオ)と呼ばれるもの。
グランド・ツアーに関してはWiki jpで上手く解説されていたので、
そのページのリンクで済ませて、
その、ツアーでイタリアやギリシャを訪れた、
ボンボン(お嬢)達が買って帰ってきたみやげ物、
というのがこのプラスター・カメオ。
ギリシャ・ローマの古典カメオを原型に、石膏で作られたリプロダクション。
モチーフは、神話だったり、ローマ皇帝だったりして、
ここからまた、ひとしきり歴史の薀蓄・教養を積む・・・という、いわば「知育土産」。
現在では、クラシカル様式のインテリアに合わせた、アンティーク額として、
根強い人気があるけれど、ここのガラスドームのディスプレイは、新鮮なアプローチ。

Martin D Johnson Antiques Limited
Martin D Johnson Antiques Limited
石膏+骨+サンゴの、
白~グレイのカラーとテクスチャーのコーディネートがエレガント。

On-Reflection Mirrors Ltd
On-Reflection Mirrors Ltd
ここは、アンティーク・ミラーの専門ディーラー。
フレーム自体もミラーのカットワークになっているものは、ヴェネチア製。

On-Reflection Mirrors Ltd
On-Reflection Mirrors Ltd
手前にかかっているような、ゴールド・ギルドのデコラティヴなものは、
たいていフランス製。

Andrew Collier Antiques
Andrew Collier Antiques
ここのフェアで、(多分)一番人気のアンドリューさんのブース。
気さくで陽気なアンドリューさん、奥さん、お嬢さんのキャラクターもさることながら・・・、
とにかく「安い」ものから、高級品まで、イギリス・アンティークから
コンチネント(大陸)・アンティークと、幅広い品揃えが人気の秘訣。

Andrew Collier Antiques
Andrew Collier Antiques
エレクトラ・プレート(銀メッキ)のポット達。

Andrew Collier Antiques
Andrew Collier Antiques
プレスド(型押し)ガラスのケーキスタンド達。
撮影の仕事がらみで、いろいろ顔見知りのディーラーさんも多いのだけれど、
私のサイフで実際に買い物できるのは、ここのブースぐらいしかない・・・。

Andrew Collier Antiques
Andrew Collier Antiques
小さな額でもミッチり集まると、なかなかのインパクト。

Fontaine
Fontaine
ここも、マスキュリンなんだけれど、いろいろふり幅の広い品揃え。

Fontaine
Fontaine
標本のような骨類はトレンドなのだけど、これはレア物・・・。
動物の顎の骨を、木製のベースにマウントして、キャンドルホルダーに・・・。
ちょっとキワモノ(笑)。

Fontaine
Fontaine
白地に内容物が表記されているのは、
19世紀の食料品店の店頭販売用の容器だったもの。
Epicerie Porcelain(食料品店用磁器)と呼び習わされている。
シンプルさが、ピューターのジャグ達とよくマッチしている。

Josephine Ryan Antiques
Josephine Ryan Antiques
Webサイトのプロダクト撮影をお手伝いしている、ジョセフィーヌのブース。

Josephine Ryan Antiques
Josephine Ryan Antiques
近頃のレトロ・トレンドを反映してなのか、以前ほどコテコテの見せ方ではなくて、
すっきりシンプル目のディスプレイ。

Josephine Ryan Antiques
Josephine Ryan Antiques
テーブルの上にぶら下がっているのは、ガラスのワスプ(スズメバチ)捕り。
底に穴が開いていて、その周りのくぼんだ部分にジュースやビールを入れておくと、
匂いにつられて、ワスプが底や口から中に入って、出られなくなる、というもの。
南フランス等で、外で食事するときに、よく使われる。

Mason Artefact
Mason Artefact
いつもエレガントな、ヴィッキーのブース。
7月に某雑誌の取材に協力してもらって、「お宅拝見」してきたところ。
ブースやお店と同じように、ステキなお家。
また、某誌が出版されたときにはご案内しますよ。

Mason Artefact
Mason Artefact
ガーデン・オブジェの鳩たちを、テーブルのセンターピース風にディスプレイ。

Mason Artefact
Mason Artefact
ここのシャンデリアは、いつでもテイスト、クオリティーともに厳選されている。

Mason Artefact
Mason Artefact
そして、ミラーも・・・。

Alex MacArthur Interiors
Alex MacArthur Interiors
最後はおなじみの、スーパー・クールなアレックスのブース。
ディスプレイのメイン、馬のスケルトンが、
オープニングの時点で業者間販売されて、
フェア自体の正面ディスプレイになってしまったので、
出だしからメインディスプレイがなくなって、見せ方に苦労したそう。
(オープニングのディスプレイは<このページ>で見ることができる。)

Alex MacArthur Interiors
Alex MacArthur Interiors
もう一つの今回の一押しアイテムは、正面のペアのキャビネット。
イタリア製のべっ甲象嵌。これも初日に売約済み。

Alex MacArthur Interiors
Alex MacArthur Interiors
アレックスお得意の、ヴィンテージ・スタジオ・ライト。

11月の末に、またブライトンのアレックスの自宅兼ショー・ルームで、
オープンハウスが開催予定。
Kotomiジュエリーも、参加して展示販売される予定。詳細は<このページ>に。


__________________________


デコラティヴ・フェアの次回の開催は、2014年 1月 21~26日。

チケットを持たずに出かけると、(原則的に)入り口で£10をチャージされる。
しかし、入場料を払って入る人はまれで、<この頁>で登録すれば送られてくる、
入場無料E-メールをプリントアウトして持っていけば無料。
何枚でもプリントアウトして、持っていってかまわない。

the Decorative Fair
Battersea Park, London
late January, late April and early October.



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Thursday 24 October 2013

Etsy(エッツィー)ショップ- New Listings(新アイテム)

めでたし、めでたしのはずの、歯の手術跡が一週間後に炎症勃発で、抵抗の甲斐なくただいま抗生物質治療中。
副作用で血圧下がったような感・・・なもので、ちょっとダウンしていたところ。
ま、無理せずボチボチ、家の中で出来る作業を少しずつ・・・、というのでアイテムが、減ってきていたEtsy(エッツィー)ショップに、新しいリスティング。
クリスマス・シーズンに向けての需要(・・・が、あるかどうかはさておき・・・)に備えていたところ。
せっかくなので、標本箱でもお披露目することに。
各画像をクリックで、エッツィーの各販売ページが別タブで開くので、詳しい商品説明と送料などの情報は、そのページに。
あぁ、英語でごめん~!! なのだけど、お気に召すアイテムがあったら、ぜひ、覗いてみてください^^。

ちなみに、10月からEtsy・ヨーロッパでも、Paypal(ペイパル)を経由しなくても、直接クレジット・カードで決済してもらえるようになったところ(以前はこのシステムは、USA販売者のみ。)
「Paypal(ペイパル)ってなんだか解らないから不安・・・。」という方でも、簡単にお買い物をしていただけるようになりましたよ。
(Paypalは、実はクレジットカード情報を毎回打ち込むより、ずっと安全なんだけれど、日本ではあまり普及していないので、使ったことがないから不安・・・ということも、大いにあろうかと。)


IMG_3597
N-2994  US$140 
(Etsyは、US$建てリスティングなのでした。)
スモーキークオーツ・クロス・ペンダント・ネックレス、3ドロップ付。

IMG_3593
N-2997  US$130
スモーキークオーツ・ペンダント・ネックレス、スモーキークオーツドロップ付。

IMG_3588
N-2944  US$140
ラブラドライトとグレイ・パール、ネックレス。
チェーン・ドレープ、タッセル付。

IMG_3612
N-2096  US$120
ラブラドライト、クロス型ペンダント・ネックレス。

IMG_3610
N-2706  US$112
ラブラドライトとグレイ・クリスタル石のペンダント・ネックレス。

IMG_3621
N-2738  US$130
クリア・クオーツ、ペンダント・ネックレス、クオーツ・ドロップ付。

IMG_3617
N-2470  US$120
ルチル・クオーツ、ペンダント・ネックレス、チェーン・タッセル付。

032
N-3004-1  US$120
スモーキークオーツと黒パールの、ドロップ・ネックレス。

025
N-2708  US$125
ラブラドライト、ペンダント・ネックレス、3グレイガラス・ドロップ付。

033
N-2665 US$125
トルマリン入りクオーツ、クロス型ペンダント・ネックレス。
ラブラドライトとグレイガラスのドロップ付。

039
N-2590-2  US$90
クリスタル・ガラス石の、チェーン・ペンダント、タッセル付。

041
N-2359  US$100
クリソプレーズ、タンブル石と、プレアナイト・ビーズの
ペンダント・ネックレス。

018
N-2518  US$120
ローズクオーツと淡水パールの、ペンダント・ネックレス。

以上13アイテムが新たに、Etsy(エッツィー)ショップ・KotomiCreationsで販売中です。




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Sunday 20 October 2013

Dinan(ディナン)-リヴァー・ボート

やっと夏のホリデー話の最終回で、でもまたDinan(ディナン)のイメージ。

前々回の<このページ>フォトジェニックな坂道を延々下っていくと、Rance(ランス)川の橋に突き当たる。
その橋のたもとに船着場があって、夏の間は1時間周遊のリバーボートが出ている。
リバーボート・マニアの私としては(ボートが好きなのに船酔いする、リバーボート=揺れない、なので・・・)、これは、はずしたくないアトラクション。
そこで、滞在の2日目の朝一番の11時の便に乗るべく、坂を下っていった。

River boat trip - Dinan
町から降りてきた坂道、Rue du Petit Fort(ル・ドゥ・ぺティ・フォルト)の先に、
石造りの橋がかかっている。
その橋の上から、ボートの出る船着場を見たところ。

River boat trip - Dinan
泊まっている、このちょっと昔風なボートが、それ。
ロンドンはじめ、都会のリヴァーボートは、なにかとハイテク・デザインだけど、
古物の町ディナンだけあって、古風な木造「屋形船」風。

Dinan town
一緒に乗り込みを待っていた、ゴキゲンな犬君。

River boat trip - Dinan
11時の乗客が、全員中に座ったら、ぼちぼち出発。

River boat trip - Dinan
ほぼ川沿いにリヴァー・パス(遊歩道)も続いているので、
別にボートに乗らなくってもいいようなものだけど・・・、

River boat trip - Dinan
ボート好きにとっては、「水の上」というのがポイント高し。

River boat trip - Dinan
天気は上々、まだ朝なので、空気はさわやか、な、ボート日和。

River boat trip - Dinan
途中、ガイドのお兄さんが、川の歴史をいろいろ解説してくれるのだけれど、
何しろフランス語なので、私には全く意味はわからず・・・で、
おぼろげに解ったのは、ナポレオンの時代に、このロック(閘門)を作ったりして、
交通機関として川が整備されていった・・・みたいな話。
で、向こうに見えるのが件のロック

River boat trip - Dinan
ロック自体は、イギリスにも数限りなくあって、おなじみのものだけど、
それでも、水の上で呑気に時間が流れていく感覚が心地よい。

River boat trip - Dinan
実際の話、船をチェンバーに入れて舫って、水門を閉めて、
水を入れ(抜き)、水位を先にあわせて、また水門を開けて、運行という手順は、
少なくとも10分以上かかる。
そして、先に反対側からのボートの方が、先にチェンバーに入りつつあったら、
そのプロセスが終わるまで、こちら側のロックの外の待機場で舫って待つ。
(2つ上の写真の手前では、その待機場で小さなボートが待っている。)
という、まぁ、実に悠長なシステムなので、呑気に構えるしかないでしょう。

River boat trip - Dinan
ロックの先では、待機していた反対方面に下るボートが、
ぼちぼちロックに入るべく、舟を動かそうとしているところ。
先に見えているのは、隣村LehonにあるAbbey of Saint-Magloire(聖マギュア修道院)。

River boat trip - Dinan
Lehon村の石橋をこえてしばらくしたら、このボート・トリップの折り返し地点。

River boat trip - Dinan
私たちの座っていた、船の左側だと、帰りにこの修道院を見ることになる。

River boat trip - Dinan
もちろん、ガイドのお兄さんがいろいろ、この修道院と、
丘の上に見える(現在は廃墟の)砦について解説してくれているのだけれど・・・、
いかんせん・・・、これもフランス語で全くわからずじまい。

River boat trip - Dinan
ま、私はヴィジュアル系なので、撮影にいそしむ。
一方、相棒のフランス語のちょっとわかる、愉快な言語系Danaさんの頭の中では、
いろいろシュール、かつ、独創的なな川の歴史が繰り広げられていたようで
Danaさんバージョンのリバートリップ記
その後しばらく、それをネタにジョークが展開していたのだった(笑)。

River boat trip - Dinan
川辺にピンクの彩を添えるPurple loosestrife(パープル・ルースストライフ)。

River boat trip - Dinan
フキの一種なのかな?
ガイドのお兄さんが、昔はこれを丸めて小枝を刺して留めたものを、
日よけ帽子代わりに、かぶっていたものだ・・・という風に、実演して見せてくれた。

River boat trip - Dinan
向こうからやってくる、こんな小さなボートも借りられる様子。
で、風景の方は緑が多くて爽やかなんだけど、(行きしにすべて解説してしまったので、)
帰り道にはいまひとつ、ガイドさんの話題がない。
そこで、突然・・・彼は歌い始めるのだった。

River boat trip - Dinan
「じゃ、歌、いきまーす。」みたいな感じで、引っ張り出された手回しオルガン。

River boat trip - Dinan
前のDanaさんの持っている地図が回されてきて、
その左のブルーのコラムに歌詞が載っている。
曲自体は「Ah, Le Petit Vin Blanc(安い白ワイン)」という、
(第二次世界大戦後の)フランス開放万歳!!的に、戦後大ヒットした曲だそうで、
なので、フランス人なら、愛国大合唱せずにはおられない曲のよう。
そこにどうやら「美しきディナン、万歳!!」風の歌詞を付けているものと思われる。
道理でフランス人乗客は、ノリノリの大合唱。
事情のわからない、私達と後方デッキの英人乗客達は、
ボーゼンと見守っていたのだった(笑)。


Youtubeでみつけた、一番ヒットした(というはなしの)Lina Margyヴァージョンの
「Ah, Le Petit Vin Blanc」。すっごいフランスっぽい。イギリスではありえない。
イギリスではお姉さんは、きりっとクールで男っぽい・・・昔から(笑)。

River boat trip - Dinan
そうこうしているうちに、楽しい一時間はすぎて、ボートはDinanの橋に戻ってきた。


River boat trip - Dinan
最後にもう一度船着場から見た、橋とヴィアダクト。

Vedette Jaman IV (ボートの名前)

4月~9月、一日3~4便運行<スケジュールはこのページ
大人 13ユーロ、子供 9.5ユーロ。
(と、サイトには出ているが、ホテルからブッキングしてもらったら、
大人12.5ユーロだった。
このへんのディスカウント事情は、よくわからない。)
船着場の地図は<このページ



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