Friday 26 June 2015

Vienna Street - ヴィエナ(ウィーン)の街 -彫像編-

今回は、ヴィエナ(ウィーン)の街で見かけた彫像達のイメージを。 去年滞在していた、フローレンス(フィレンチェ)ほどではないけれど、コンチネンタル(ヨーロッパ大陸)の街では、バロック期の都市開発+カトリックというので、マリア母さま、その他いろいろ、建物や街角に彫像が多い。 一方、その頃17世紀のイギリスはといえば、ただのぢみな田舎モンだったかもしれん・・・。


Vienna - Street
Albertina Museum の角の噴水(Albrecht fountain)の彫像。
バロック・・・の話を書いていたけれど、これは19世紀末の建造。
19世紀の「何でもリヴァイヴァル」の一環かと?

Vienna - Street
ディティール。

Vienna - Street
これはどこで撮ったものかまったく記憶にないので、背景の調べようがない・・・。

Vienna - Street
にゅるにゅるした、半魚人達。

Vienna - Street
Athena(アテネ)とAres(アレス=Marsマーズ)かな?
Hofburg Palace(ホーフブルグ宮殿)のゲートの中にて。

Vienna - Street
Dominikanerkieche(ドミニカン教会)ファサードの、聖母子像。

Vienna - Street
ヒキでみると、こんな風。

Vienna - Street
前回の「綺麗なランタン通り」の一角の建物の、聖母子像。
これは、オリジナル・バロックかと。

Vienna - Street
やはりその一角の建物の壁にあった、聖母マリア昇天像。

Vienna - Street
Albertplatzの、Isisbrunnen(イシスの噴水)の、イシス像。
ローマ時代のイシス像をモデルにしている、ジャグを下げて、
ガラガラならぬ、Sistrum(シストラム=魔除けの聖なる楽器)を、
かざしている姿に描かれている。
19世紀の鋳鉄製。

Vienna - Street
これも前回出てきた、古風な石畳のSpittelberggasseの通りの建物を、
庇護するマリア母さま。

Vienna - Street
こんな風に窓と窓の間に、鎮座まします・・・。

Vienna - Street
一方こちらは、天の父様。

Vienna - Street
窓の上にくっついている。

Vienna - Street
Theobaldgasseの曲がり角にあった噴水の彫像。
ガチョウを連れているので、ローマ神話のJuno(ジュノー)かな?

Vienna - Street
噴水全体も、とてもエレガント。

Vienna - Street
建物のファサード、pediment(ペディメント)の部分に、
タイヤを担いだ「タイヤの神」か、「タイヤの聖人さん」(笑)。
様式的にデコっぽいので、当時最先端の車かタイヤ関連会社の、
建物だったのかも・・・と想像する。 とっても珍しい。


ヴィエナ(ウィーン)の街、次回も続きますよ。






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Tuesday 23 June 2015

Vienna Street - ヴィエナ(ウィーン)の街 -建築編-

ウィーンの標本箱も追い込みに入ってきて、今回からは街の写真を。街っていっても、やはり、建築好きなので建物ばっかりとってしまう傾向あり。 
まずは、前回のNaschmarkt (ナッシュマルクト)に面して建っている、Otto Wagner(オットー・ワーグナー)設計の、Wagner Apartments(ワーグナー・アパートメンツ)のイメージから。


Vienna - street
Linke Wienzeile 40 の通称 Majolikahaus(マジョルカの家)。
彩色タイルで装飾されているのでこう呼ばれる。

Vienna - street
1899年建造の、アールヌーヴォー(ドイツ語だと、jugendstil=ユーゲントシュティール)の極み。

Vienna - street
軒の部分までみっちり、彩色タイル。

Vienna - street
隣のLinke Wienzeile 38も、同年にオットー・ワーグナー設計で建造された。

Vienna - street
こちらはKolo Moserコーロ・モーザー)デザインの、金彩レリーフが使用されている。

Vienna - street
なんとも華麗な・・・。

Vienna - street
コーナーに当たる部分。

Vienna - Street
これはどこだったか覚えていないけれど、セセッションの影響下の様式。

Vienna - Street
この建物は、19世紀中頃ルネサンス・リヴァイヴァルな、感じ。

Vienna - Street
Academy of Fine Arts Vienna(ウィーン美術アカデミー)建物のファサード部分。

Vienna - Street
1877年建造の同建築、ルネサンス・リヴァイヴァル的。

Vienna - Street
Wiener Staatsoper(オペラ・ハウス)のサイド部分。
1869年建造のルネサンス・リヴァイヴァル様式。
当初、19世紀にありがちな、ルネサンス+ゴシック+ギリシャ、
ごたまぜ様式として、評判がわるかったものの、
第二次世界大戦の連合軍爆撃で破壊された時には、
ウィーン最大の損失として、市民にショックを与えたという。
その後1955年に、最新テクノロジーを駆使した舞台と観客席を設置して、
再オープンされた。

Vienna - Street
これは典型的なウィーンの、19世紀の様式のファサード。

Vienna - Street
コーナーの部分がエレガント。

Vienna - Street
こういう端正なスタッコ(漆喰)仕上げの下には、
レンガが隠されている・・・という証拠。

Vienna - street
なんともいえず、不思議な色合いで目をひいたファサード。

Vienna - Street
19世紀初期かと思うけれど、バロックっぽくて重厚。

Vienna - Street
バロックっぽい建築では、正面入口の装飾が
やたら大仰なことになっていることが多い。

Vienna - street
こんな感じで・・・。

Vienna - Street

Vienna - Street
このあたりのスッキリした感じは18世紀のもの。

Vienna - Street
小さなレストランやお店の連なる、古風な石畳の、Spittelberggasse。
18世紀と19世紀の建造物。

Vienna - Street
この通りはとてもフォトジェニックで、自分内No1かNo2かのお気に入り。

Vienna - Street
モーツアルト博物館の前の路地。
この辺りも古くてフォトジェニック。

Vienna - Street
Schönlaterngasse(綺麗なランタン通り)という一角は、
17世紀にさかのぼる。

Vienna - Street
この角の建物は、リヴァイヴァルではなくて、
本物のバロック、17世紀オリジン。

Vienna - Street
って、もうキリがなくなるので、この辺りまでさかのぼって、
このエントリーは終了することに。

次回は、街の中の彫像のイメージを。



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Saturday 20 June 2015

Naschmarkt (ナッシュマルクト)

近頃、足も元気になって、ジムも行きつつ、リハビリ兼納品やらで、よく出かけている。 そして、写真がたまる。
シーズンを逃さないうちに、載せたい写真もいろいろあるのに、あぁ、まだまだウィーンが終わらない・・・の、そのウィーンから、今回はNaschmarkt (ナッシュマルクト=ナッシュ・マーケット)のイメージを。

16世紀からミルク・ボトルのマーケットとして存在していたそう。 1793年以降、カート(荷車)で入ってくる野菜・果物は、すべてここで独占販売されるようになった。(ダニューブ川から搬入される食料品には、また別のマーケットが設けられていた。)
現在では、80%が中近東出身のディーラーが、エスニック・フードを販売している。
また、土曜日にはこのマーケットの、南西に続く駐車場エリアに、フリーマーケットが出る。これもなかなかの見もの。
滞在していたアパートメントのあるブロックの、裏側がこのマーケットだったので、食材はいつでもここで調達していた。


Naschmarkt, Vienna
北東の端、ヴィエナの中心部に近い、メインの入り口。
この一角には魚介類を扱うスタンドがかたまっている。
新鮮で美味しそうだったけど、魚介類が苦手の配偶者氏連れなので、断念。

Naschmarkt, Vienna
上の写真では画面からはみ出して写ってないけれど、右側の通路がある。
この通路沿いは、ビストロ、バーが並んでいる。

Naschmarkt, Vienna
一番上の写真に写っている(左側にあたる)通路が、食材ストリート。

Naschmarkt, Vienna
ヴィエナの食事は、塩辛すぎて全然口に合わなかったけれど、
素材は別の話。
野菜も果物も、南の地中海エリアから入って来るのだと思うけれど、
新鮮で元気で、味がしっかりしていて、とても美味しい。
北の国UKにいると、ひ弱な野菜か、長距離輸送で疲れた野菜が多いのだった。

Naschmarkt, Vienna
デリ的なものは、ほぼすべて、中近東のもの。
トルコか、モロッコか、レバノンなのか?この判別は全くつかず。

Gegenbauer vinegar at Naschmarkt, Vienna
ここにある「お酢」の店、Gegenbauer vinegar(ゲゲンバウワー)にハマって、3度通う(笑)。
様々な果物(野菜も!!)を、ワイン(アルコール)化させ、そこからまた酢に増醸する。
なので、酢にほんのりと果物・野菜の香りが残っている。
通常のヴィネガーの、ツンとくるエッジがなくて、まろやか。
オリーヴ・オイルと、このヴィネガーをかけて、元気な野菜をモリモリ食べる。
のが、ヴィエナで一番美味しかったこと。

Gegenbauer vinegar at Naschmarkt, Vienna
1929年に設立されたワイナリーの息子が、14歳の時に、
部屋に2日間放置していた飲み差しのワインが酢になっていたことに興味を持って、
「酢」作りが趣味になってしまい・・・、そして本業になってしまった、という話。

Gegenbauer vinegar at Naschmarkt, Vienna
手前は「アスパラガス」のヴィネガー。
繊細な香りすぎて、オーナーの奥さん曰くに、
「正直な話、香りを感じる時と、感じない時がある。」そうで、
天候・体調にも影響されるのだろうな・・・。

Gegenbauer vinegar at Naschmarkt, Vienna
これはメロン酢。これは買わなかったけれど、
ここの、Quince(クインス=マルメロ)酢は、しっかり甘い香りがして、
とろっとしていて、とても美味しい。イチオシです。
あと、レッド・ペッパー(赤唐辛子)のヴィネガーもイチオシ。
大丈夫、辛くはなくて、ほんのりペッパーの香りがするだけなので(笑)。


ちょっと出だしのイントロが長いけど、45秒あたりから、なかなかイケメンの、お酢ヲタク・オーナー
Ignaz Gegenbauer(イグナツ・ゲゲンバウワー)氏が、醸造元で、お酢を熱く語る。
途中で登場する、イギリス大好き奥さんのダニエラさんに、
酢にまつわる話をいろいろ教えてもらったのだった。



Naschmarkt Saturday Market, Vienna
ピーカン天気は土曜日のフリー・マーケット。
Kettenbrückengasse駅を出たら、そこはもうマーケットのどまんなか。

Naschmarkt Saturday Market, Vienna
ペイントされたグラスがとてもカワイイ、ので、友人におみやげ。

Naschmarkt Saturday Market, Vienna

Naschmarkt Saturday Market, Vienna

Naschmarkt Saturday Market, Vienna

Naschmarkt Saturday Market, Vienna

Naschmarkt Saturday Market, Vienna

Naschmarkt Saturday Market, Vienna

Naschmarkt Saturday Market, Vienna

車椅子だったので、テーブルに並んでいるものが見にくい、
暑すぎて熱射病になるかも、
人ごんできて身動き取れない・・・、で、結果早々に退散。
足も元気で、気候がよかったら、さぞかし楽しいマーケットかと。
今度ウィーンに行くことがあったら、必ず土曜はさんでおくようにしようっと。




Naschmarkt (ナッシュマルクト)
1060 Vienna, Austria

オープン:月~金 6:00am - 6:30pm、土 6:00am - 5:00pm  日・クローズ
フリー・マーケット : 土 6.30am - 6.00pm

地図:











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